「消えた子供 ~戸籍のない11歳少女餓死事件~」 ネタバレと感想

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kietakodomo

こんにちは
当面はお弁当作りから解放されて、寝る時間が増えたムーニーです。

女性の家庭や育児をテーマにした漫画『ストーリーな女たち』から、今回は実際に起こった事件をもとにつくれらた
『消えた子供 ~戸籍のない11歳少女餓死事件~』を紹介しますね

「消えた子供 ~戸籍のない11歳少女餓死事件~」ネタバレ あらすじ

2002年、岡山県のあるマンションで
大島広美とその娘である明子が発見されました。

広美は衰弱状態でしたが、明子はすでに餓死していました。

広美は39歳のとき、男性と同棲しいて
明子を出産しました。

しかし相手の男性は明子がまったく家事を
おこなわないことに腹を立て出ていきます。

実は広美は23歳のときに出来婚で授かった
子供がいたのですが、育てることができず
両親の養子にしていたのです。

このため両親とは絶縁状態となり
助けを求めることはできなかったのです。

生活保護が受けられない広美は
明子とともに生活支援施設に
入りますが、性格がわざわいし
施設の生活に馴染めず、無断で
出ていきます。

思い込みや手続きを嫌って母子手当や
養育費をあっさりとあきらめてしまいます。

寮がある風俗店に勤めることになった広美ですが
明子を託児所へ預けることはしません。

このため明子はずっと部屋で生活し
外部の人と接することがありませんでした。

とうとう明子は6歳になりますが
広美はお金や手続きの面倒から学校へ
行かせません。

明子は手続きされないまま住民票がないので
通知も来ませんでした。

明子が10歳のとき、広美は店の客と
親しくなり、その男の社宅で同棲を始めます。

やがて男性は解雇されてしまい
広美たちは社宅を出て、彼の知り合いの家に
移り住みます。

しかし今度は男性が亡くなってしまい
立ち退きを迫られていたとき
公園で知り合った老人の厚意で
一緒に住むことになりました。

その後、その老人が亡くなってしまったのです。
そのまま住み続ける広美でしたが
仕事が見つからず、お金がないので
食べるものに困る生活が続きます。

夏の厳しい環境と飢えから
二人は衰弱していきます。

明子はとうとう食べることすら
出来なくなり、やがて亡くなってしまいました。

広美は明子に謝りますが、あまりにも
手遅れでした。

このとき二人は発見されたのです。

ここまでが「消えた子供 ~戸籍のない11歳少女餓死事件~」のあらすじです。

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「消えた子供 ~戸籍のない11歳少女餓死事件~」感想

気軽に男性と関係を持ち、子供をもうけるのも問題ですが
親の責任を果たしてこなかった広美には、
とても同情できません。

手続きが面倒、ルールに従うのは嫌だから.....など
親の資格どころか社会人としてやっていけない人間だったのです。
一人なら自己責任ですが、子供をもうけたら
どんなにつらくても変わらなくてはいけないはずです。

今の時代、出来ちゃった婚が珍しくなくなりましたが
子供を育てる覚悟のない親が、これからも必ず出てくることでしょう。

しかし子供は親を選べません。
被害者の明子ちゃんが、あまりにも気の毒です。

住民票がないので、認識してもらえず保護されることもない
子供たちがいることを教えられた衝撃の作品でした。

この本には、他にも
「届かぬ叫び」「子供売ります」など
4話が収録されていますので、ぜひ一度
読んでみてくださいね。

みなさんもぜひ読んでみてくださいね!

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